グリーンランドの氷河が “5月初旬” なのに溶けた?NASAの科学者が観測!

地球・地理

グリーンランドには、約171万平方kmもの広大な氷河(氷の塊)が広がっています。その氷河が1か月も早く溶け始めたそうです。

2009年より、アメリカの NASA(米航空宇宙局)は 飛行機を使って北極周辺&南極の氷を観測する「オペレーション・アイスブリッジ(Operation IceBridge)」というプロジェクト(調査)を実施しています。

その研究チームが、(4月下旬から)5月初頭にグリーンランド西部に広がる氷河を観測したところ、平均融解期間の約 1か月も前 に「氷が溶けて出来た大きな池」や「川」があるのを発見しました。

5月初旬といえば、まだ夏には程遠い時期。…であるにもかかわらず、氷上に「青い池や川」が形成されています。

観測された場所は、グリーンランドの西に位置する ヤコブスハブン氷河(英語:Jakobshavn Glacier、デンマーク語:Jakobshavn Isbræ)の北部です。この氷河は、グリーンランドの氷山の10%を占め、毎年、フィヨルド(入り江)から350億トンの氷山を運んでいるそうです。

既述のとおり、アイスブリッジによる調査は、10年前よりスタートしていますが、グリーンランドの氷の溶融開始時期は、それよりも前の 約20年前 から徐々に早まってきていることが確認されているそうです。

確かに、「この時期に氷が溶け始めた前例」が無いわけではありませんが、通常は5月下旬~6月上旬から池や川ができはじめるそうです。

そして、この直接の原因は やはり「気温上昇」によるものです。先日の観測時には、摂氏 10~15℃ もの高い気温が記録されたそうです。私たちの住んでいる日本と “あまり変わらない気温” になっていたなんて、とても信じられないことですが、これが現実なんです。

「(クリーンランドを含む)北極圏は 温暖化が進んでいる」という話は、皆さんも以前から聞いたことがあると思います。特に問題なのは、それが加速度的に進んでいる(溶け始める時期が早まってきている)ことなんです。

「大丈夫かなあ? 地球。」という言葉が脳裏をよぎってしまいますね。地球が温暖化しつつある原因は、様々な理由がありますが、私達地球人がこれからも安心して暮らせる地球であることを願うばかりです。

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