目覚めの瞬間から就寝の時間までを心地よく気持ちを整えるための最強のツール「アイマスク」をご紹介します。アイマスクを装着することで得られる効果がスゴイんです。早速みていきましょう!
アイマスクで睡眠効果を最大限に引き出せる!
2022年、イギリス・イタリア・アメリカの共同研究チームが「アイマスクを活用した “光と睡眠の関係を探るための実験” 」を行いました。
様々な角度から実験を行い、仮説を検証した結果、「アイマスクを使って光を遮断すると 深い睡眠の時間が増えるため、翌日の注意力と記憶力が向上する」ということを 突き留めました。
十分な睡眠を取ることで「記憶力が向上・回復」したり「ケアレスミスが減って注意力がアップ」することは、以前から言われていましたが、今回の実験は、就寝時に「アイマスク」をプラスすることで その睡眠のメリットを最大限に引き出せることを示してくれました。
ちゃんと睡眠をとってるハズなのに、「なんか 覚えてもすぐ忘れちゃう」「一生懸命やってるつもりなのに ついうっかりミスするんだわ」なんて経験、皆さんも少なからずお持ちかと思います。
かといって「何度も暗唱して 忘れないぞ!」「ミスしないぞ!」といった感じに “ガチガチに神経をとがらせて生活する” のも なんだか窮屈ですよね。ストレスが溜まってしまいそうです。
そんなジレンマに身悶える中、救世主としてアイマスク参上!というわけです。就寝時にアイマスクを装着するだけで、手軽に「脳をリセットし、パフォーマンスを向上させてくれる」っていうことなんです。スゴイですねー。
私たちの日常生活では、普段でも高い注意力と記憶力が求められることが多くなっています。このため、夜の睡眠にアイマスクを取り入れることは、十分検討に値すると思われます。
シンプル、経済的、無害の三拍子揃いの名品!
また、研究チームは、「アイマスクが夜の睡眠をより効果的に活用するためのシンプルで経済的かつ無害な方法である」と述べています。
確かに、寝る前にはめるだけですし(=シンプル)、安くで手に入りますし(=経済的)、薬や健康食品のように摂取するものでもありません(=ほぼ確実に無害)ので、やってみる価値は大いにありそうですね。
最近は、100円ショップ(100均)でも手軽に買えますし、ハイグレードなものが欲しくなったら、2,000円も出せば かなり高品質なものを入手できます(光を透過させない、装着具合を調整できる、自然なフィット感 etc.)。
睡眠に関する研究は 今も進行中ですが、アイマスクを使うことで睡眠の質が向上し、認知機能が改善されることは間違いなさそうです。この手軽な方法を試してみて、より充実した日々を送ってみるのもいいですね。
アイマスクにはこんな効果もある
以上、イギリスなどの研究チームによる実験・検証結果でしたが、アイマスクには ほかにも様々な効果が期待できるといわれています。以下に 主なものをご紹介します。
入眠の手助けをしてくれる
目に入ってくる光を遮断すると、眠りを促進する「メラトニン」が活性化し、入眠をスムーズにしてくれるといわれています。なかなか寝つけない方は、アイマスクを試してみる価値はありそうですね。
ちなみに、メラトニンは 入眠作用のほかに、新陳代謝の促進、老化防止、病気予防などにも効果があるとされています。別名「睡眠ホルモン」とも呼ばれています。
寝付けなくてお困りの方は、意外と多いかと思われます。薬局でも「グリシン、GABA、テアニン、オルチニン、クロセチン」などの成分が入った 睡眠サポートサプリ が売られていたりもします。
もちろん、それはそれで効果が期待できると思いますが、「アイマスク」も睡眠サプリと同等、いやそれ以上の効果が得られる可能性があります。
ちなみに 私の場合、アイマスクをはめると「あー眠れんわ!」と考えるヒマもなく、すぐに眠りにつけます。ただ、100均の安物ですので、朝起きると 無残にも 枕元に転がっています(いつのまにか外れています)。
眼精疲労(目の疲れ)が緩和される
スマホやパソコンを見る機会が多くなっている 今の世の中、眼精疲労(目の疲れ)を感じていらっしゃる方も多いと思います。これは、光の刺激が原因 になっていることが多いそうです。
アイマスクで光を遮断することにより、光の刺激もシャットアウト することができます。瞼(まぶた)の裏に残っている光の残像みたいなものも、スーッと消えやすくなる効果がありそうですね。眼精疲労にお悩みの方は、アイマスクの使用を検討してみてはいかがでしょうか。
夜間の “光害” を回避できる
最近は、夜中であっても「街灯の明かり」がカーテンの隙間から入ってきてしまい、意外と部屋の中が明るかったりします。仮に 遮光カーテンを使っていても、カーテンの上下の隙間からバッチリ光が漏れていることもあるかと思います。
現代社会は、真夜中でも 外が明るく、夜の一人歩きだって平気で出来ちゃう時代です。治安の維持に一役買っていますし、それはそれでありがたいのですが、深い睡眠の邪魔になっていることは間違いなさそうです。
そんな時代を生き抜くためにも、アイマスクの力を借りて「手っ取り早く光を遮断してみる」のもいいですね。暗ければ暗いほど、睡眠ホルモンのメラトニンが分泌されますので、より快適な睡眠へと誘ってくれます。
… 以上、アイマスクに関する「欧米の研究チームによる実験・検証結果(驚きの効果)」と「その他の効用(おまけの話)」について解説いたしました。アイマスクで、ストレスフリーの生活に一歩でも近づきたいですね。
[ ご注意 ]
アイマスクは、慣れないと 圧迫感・閉塞感・不快感などを心理的に感じる場合があります。その際は、無理をなさらず、装着を取りやめてください。
また、頭のバンド等を強めに締めますと(元々きついタイプのものも含む)眼圧への影響も懸念されますので、ふわっとゆるめに装着できるものをお選びになることをおすすめします(目を温めると眼圧に好影響ともいわれています。適切な装着感のものをご検討ください)。
装着の可否につきましては、ご自身による判断 または 医師にご相談の上、お決めくださいますよう お願い申し上げます。
[ 参考文献 ]
Wearing an eye mask during overnight sleep improves episodic learning and alertness
Viviana Greco, Damiana Bergamo, Paola Cuoccio, Karen R Konkoly 他